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    バレエ/ラ・フィーユ・マル・ガルデ

    フランスの田園を舞台に描かれたコミカルで幸せいっぱいのラブストーリー

     

    フランス革命の年にボルドーで初演された、古いバレエ。現在はアシュトンによる二幕三場の版 1960年 がもっともポピュラーである。

    美しい麦畑の広がる鹿村に、愛らしく快活な娘リーズが母親シモーヌと暮らしている。リーズは同じ村のコーラスと相思相愛の仲。だがシモーヌのほうでは、女手ひとつで育てた一人娘を、裕福な農園主の息子アランと結婚させようと決めている。

    畑では収穫が終わり、若者たちが陽気に踊っている。ちょっと知恵のめぐりの惡いアランが 若者たちにからかわれ、リーズとコーラスは睦まじく踊るが、突然の雨でみなは退散していく。

    家に帰り着いて、ほっと一息。リーズは居眠りする母の隙をみてコーラスに会いに行こうとするが、逆に留守番を命じられてしまう。幸せな結婚生活の夢を、リーズがひとりで思い描いていると、突然、収穫の麦の束のなかから当のコーラスが飛び 出してくる。照れながらも幸せな二人。と、そこへアラン父子、公証人や村人を引き連れたシモーヌが、意気揚々と戻ってくる。リーズはあわててコーラスを自分の部屋にかくまぅが、結局は見つかり、アランとの結婚話はご破算に。

    最後はシモーヌも折れて、めでたしめでたし。タイトルの意味は、「監督不行き届きの娘」。つまり母親の言いなりにならない、お転婆娘リーズの性格そのものである。初演の 楽はフランスの俗謡を集めたものだったが、その後エロルド作曲、ロシアで主流になったヘルテル作曲のものの二つに枝分かれして伝わってきた。

    軽いコメディーバレエながら、古くはエルスラーやパヴロワなどの大バレリーナも踊った由緒ある作品で、ニジンスカ、シュペルリ、グリゴローヴィチなどの演出がある。

    アシュトン独特の豊かな上半身 の構えが印象的なアダ—ジオ  た たみ掛けるようにすばやいステッ プを重ねていく高速のバ—卜など、 リ—ズとコ—ラスの踊りには  ア シュトンの振付のエッセンスが; まっている。それに加えてこのバレエでは、小物使いの巧さが際立 つ。まずはピンクのリボン。第のパ・ド・ドゥで波や馬車、そし てあやとりへと変化し、収穫の場 面では、それ自体に命が宿ってい るかのように、二人の恋をふわり と彩る。そして、作品の藉切れの アランの赤い傘のエピソ—ドは、 登場人物の誰もが幸せになるアシュトンの世界を象徴する、忘れ られない場面である。

    忘れてはならないのは 可憐な主人公の対極をなすような、ドタバタの要素。

    シモ—ヌ役はつねに 男性が女装して演じるが、彼女がドタ足で踊りまくるクロッグダンス木靴のタッは、大人気のナンバ—である。

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